鰹節を削る楽しみ、味わう出汁 – 削り器で始める本物の和食

鰹節を削り器を使って出汁をとると、感動的な美味しさに。

近年、手間をかけた食事や和食の基本が見直される中で、「削りたての鰹節で取る出汁」が再び注目を集めています。削り器で自ら鰹節を削り、出汁を取ることは、香り・味・体験のすべてにおいて、市販の粉末出汁では味わえない特別な魅力があります。
忙しい日常の中でも、ほんの数分で「本物の味」を食卓に届けられる。それが、削りたての鰹節が持つ力なのです。

目次

鰹節とは? – 本枯節と荒節の違い

鰹節には大きく分けて2種類あります。

荒節(あらぶし)比較的安価で、量販店などで手に入りやすいタイプ。香りは強めですが、やや雑味が出ることも。
本枯節(ほんかれぶし)カビ付けと熟成を何度も行った、まさに発酵食品。旨味の密度が高く、えぐみが少ない、極上の香りと味が特徴です。

本枯節は手間と時間がかかる分、価格も高めですが、味噌汁一杯の印象がまるで変わるほどの違いを実感できます。

削り器の魅力 – 道具が変える料理の質

鰹節削り器は、大工道具のような美しい木製のものから、初心者向けのコンパクトタイプまで様々。
削った瞬間に立ちのぼる香りは、まさに至福。削るという行為そのものが、料理の時間に「気持ちのリズム」をもたらしてくれます。
包丁やまな板と同じように、「出汁の道具」としての削り器は、料理に丁寧さと美しさを加えてくれます。

削りたて鰹節で取る一番だしの取り方

【材料(味噌汁2杯分)】

  • 水:500ml
  • 本枯節(削りたて):10g

【手順】

  1. 水を鍋に入れて中火にか沸騰させる。
  2. 火を止めて、削りたての鰹節を投入。
  3. 1〜2分後、沈んだら濾して完成。

この「一番だし」は、味噌汁はもちろん、茶碗蒸しやお吸い物にも使える万能なベースです。

削り節ライフの始め方 – 道具と保存のコツ

【道具選び】

  • 初心者向け:コンパクトなスライド式削り器(5,000円前後)
  • 本格派:伝統的な箱型削り器(10,000円〜)

【鰹節の保存】

  • 常温:湿気の少ない冷暗所
  • 長期保存:冷蔵or冷凍も可能(特に削った後は冷凍がおすすめ)

削りたてを毎日使う必要はなく、数日分まとめて削って冷凍しておけば、手軽に活用できます。

筆者が使用している削り器

本格的な削り器が欲しいと思い、築地市場で買ったと思います。

忙しい人こそ「削る」価値がある

たった1分の「削る時間」が、心を落ち着ける習慣に変わります。料理の準備にリズムが生まれ、食への感謝も深まる。

また、子どもと一緒に削る体験は、食育としてもおすすめです。「いい香りがする」「料理って楽しい」と、五感で食を感じる入り口になります。


鰹節を削るという行為は、単なる料理の手間ではなく、「暮らしの豊かさ」につながる小さな儀式です。
削り器と本枯節が一つあれば、毎日の味噌汁が、香りと味に包まれた特別な一杯に。
出汁を丁寧に取ることから、生活を少しずつ整えてみませんか?
香り立つ湯気の向こうに、ほんものの和食が待っています。

こういった道具は手入れをしながら末永く使いたいですね。

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